2004 3

2つのお誕生日、急な出産

この日は陽の2歳のお誕生日でした。(前回の続きです。昼間は育児サークルに行きました)
千葉で私が切迫早産で入院した頃から陽は私としばらく離れて、他の人に褒められたり、叱られたり
お世話してもらったり、同年代の子と公園で過ごしたりしながら随分と色々な面で成長したなーと思います。
大阪に来てからは言葉らしきものが増えて、今では時々2語文らしきことも話せるようになりました。
意志の疎通が少し出来るのがうれしいのです。
夏でもないのにすごく日焼けしてて真っ黒・・・・。外遊びばかりしているからな〜。
赤ちゃんの時は色白で、みんなに白い白い、女の子みたいと言われていたのに。

ちなみに陽は体は大きいけど精神の発達は特に異常はないけれどどちらかというとのんびりタイプだと
保険センターで見てもらった臨床心理士に言われました。
母親である私も陽を見ていてのんびりタイプだと思いますが、それでいいと思っています。

色々と心配していた時期があって、音楽を流しても反応しないで、お地蔵さんのように見つめているだけだし、
指差し(指差しをするかって子供の成長の度合いを見るのにとても重要な観察点なんですよ)もしないし、
大人の真似もしないので本当に心配したのです。

そんな事があったので、ゆっくりだけど言葉を覚えだしてくれたのはとてもうれしいのです。
最近は大人の真似ばかりして笑かしてくれます。

とにかく2歳のお誕生日を無事迎えることが出来てよかった!お父さんがいなくて残念だけど、来年は4人でしようね。
ケーキをおいしそうに頬張っていました。

で、この後、明け方3時頃に陣痛がはじまって3/28,
朝の8時20分に帝王切開で2780gの男の子が生まれました。4/5のつぶやきに詳しく書いています。

しかし、病院に行って1時間もしないうちに手術が決まったので1日ぐらいは様子を見るのかなーと、なんとなく
思っていた私は心の準備が少し出来てなくて赤ちゃんの事、自分の事、陽の事とか、とにかく全部無事でありますように!!と
祈るような気持ちでいっぱいでした。
あと自分が出来ることは落ち着いて手術を受ける事だなーとも思いました。

バタバタと慌しく看護士さんや先生が手術の準備を進める中、携帯電話をかけてもいいと言ってくれたので
日曜日の朝7時半に千葉のだんなさんに電話をしました。
日曜なので当然寝てました。

私       「あ、私ー」  
だんなさん  「ん?どうしたの?」←(当然寝ぼけてる 笑)
私       「あ、あのねー今から手術して赤ちゃんが生まれるの、もう今から手術始まるんだー」
だんなさん  
「な、なんで・・・・・・・?????」

寝耳に水とはこのことでしょうか、つい5時間前に私が急に産気付いては無い事を電話で確認して安心して眠っていたのに、
今度はいきなり、「もう今から生まれるから」という電話だなんて・・・・だんなさんの頭の中は?マークでいっぱいになっていただろうと思います。
あんまり長話もできないし、赤ちゃんは大きめだから最悪の事態にはならないと思われる事、でも赤ちゃんの状態が良くない時は他の病院へ
転送するかもしれないこと、子宮口が開いいるので、もう今から切って出してあげるのがいいと言われた事、
生まれたらまた電話をかけるからと言って電話を切りました。

陽がいるので家で心配して待ってる母にも電話して、そうこうしてるうちにも準備が進んでいきます。

麻酔は(でも、前回は全身麻酔だった・・・今回は下半身だけ)効きやすい体質だと今までの経験で知っていたから
怖い気持ちはあったけどなんとかなると思えました、

その肝心の麻酔をかけるのに背骨の軟骨?というか・・・なんていうのか、そこに針を刺すので、
膝を抱え体をエビのように曲げる姿勢をとります。(これがお腹の大きい妊婦は辛い)
「危険だからもし痛くても絶対に動かないでね!!」と先生に言われ、そんなの初めてだし、もう怖さ倍増!!

看護士さんと先生合わせて5人ぐらいに動かないように押さえられて・・・(もうこんな経験ないだろうな 笑)
そりゃ背中に針刺してる最中に動いたらいけないって自分でも解るから余計怖い (笑)
だって背骨だしね・・・、あーこわい・・・。

この背骨の重なってる骨と骨の間に針をさして麻酔をするのがすごーく痛いと聞いていたのでそれが本当に怖かった・・・・。

で、どうだったかというと・・・・私はチクリとしただけで怖いだけで済みました。(なんだ〜、大騒ぎしてごめんなさい〜 ホッ )
その前に腕に注射をしたのですが、これがその背中の針を刺す時の痛みをとるための麻酔だったようです。
だってネットで、よくこのこの背骨に穿刺するのが痛いって書いてあったんだだもん・・・・。
だんなさんも昔これやって痛いって言ってたし。

その後、つぶやきに書いた通り手術中は痛みもなく無事終わりました。
カーテンで見えないけど、赤ちゃんの泣き声と先生の「元気やわ!大丈夫やと思う!」という先生の力強く励ますような声が聞こえて
看護婦さんと先生、みんな口々に「おめでとうございますー!!」と言ってくれて、その声が手術室にいっぱいになりました。感激・・・・。
綺麗に洗ったホギャホギャと泣いている赤ちゃんを連れて来てくれたとき、小さい小さい、まるで赤い猿みたいなのに
「か、可愛い〜」と言ってしまいました(笑)本当に可愛いと思ったので親ってバカですね。

しばらくは足の感覚が無く、まったく動かせないので、このままずっと動かなかったら怖いなー、はやく動くといいなー、
でも、麻酔が切れたら痛いんだろうなー、でも赤ちゃんが元気でよかったー、よかったー、どうか元気に育って欲しいなー、
とか思いながら回復室でボンヤリ過ごしていました。
だんなさんには携帯電話で無事生まれたことを伝えました。でも、離れているので赤ちゃんも見れないし、見えない分色々心配したと思います。

こうして何の前ぶれもなく赤ちゃんは生まれ、初めて自分の子供の産声を聞く事ができ、(兄弟仲良く3/27,28がお誕生日)
急な出産と陽の2歳のお誕生日の2日間は終わりました。

楽しく、貴重な経験が出来た2日間でした。

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目次

退院の前日にやっと病棟の写真撮れました。
総合病院と随分違いますね。
女性専用のビジネスホテルっぽいです。
ミルクも部屋に看護士さんが出前してくれるので助かりました。
部屋の写真は撮るの忘れた・・・・。
痛くてほとんど部屋でずーっと寝てました。
トイレに行くのも痛くて痛くてフーフー言いながら(笑)

おなじみの笑顔